2005年4月5日(火)に応募作品公開を始めておよそ8ヶ月。作品総数179、作家として118人の方々にご参加いただきました。本当にありがとうございました。感謝をこめて、NeoMの審査会より、2005年を振り返るメッセージをお贈りいたします。
大野留美
(洋画★シネフィル・イマジカ)
これまで、バイヤーや審査員として色々な映画祭に参加してきましたが、今回NeoMプロジェクトに参加させていただいて、国内でインディペンデントに制作されるショートフィルムの世界が初めて身近に感じられたように思います。まだまだ日本国内では作り手も見る側も、"ショートフィルム"という魅力的だけども扱いが意外に厄介なシロモノの活かし方を模索している状態が暫くは続きそうです。
そんな中で、NeoMプロジェクトのような試みは、参加してくれる作り手と一緒に進化しながら続けていく先に、大きな意義がきっと出てくるのだろうな、と思えたところで第一期終了って感じでしょうか。
応募された多くの作品を拝見して、作り手の方たちへのアドバイスというか希望のようなコトを挙げるとすれば、短い時間に集約しようとしている物語やキャラクター像を描ききるために、時間や予算の壁を超えて、ディテールまで徹底的にこだわって欲しいという事です。その短さゆえに、手軽で簡単と思われがちなショートフィルムですが、実は観客の途切れることのない集中力に晒されているものです。作品の中の妥協や安易さは、多分作り手が想像するよてもずっとシビアに見透かされて、作品全体の魅力を激減させているものです。
今回、洋画★シネフィル・イマジカでは第一期の応募作品の中から、アニメーション3作品を放送する予定です。作品の面白さだけではなく、インディペンデントの醍醐味として、作家達が楽しんでいる空気がジワジワと伝わってくるような作品を選ばせていただきました。
三浦修
(株式会社ネイキッド)
最近、映像をとりまく環境の変化と同じく映像をつくる人たちの作品のバラエティが急激に増えたなあ、と単純に思います。
いわゆる、学生映画、自主映画を制作している人の人口は変わらずだと思いますが、モーショングラフィックス系、アート系(合成/CGなど)、PV系、ア ニメ系などなど幅広い年代の人々が映像をつくっているように受け取られます。
NeoMを通して応募されてきた作品の中から選りすぐりのものをみてきた感想としては、「まだまだいいものができる!!」この一言につきます。
応募作品で、それぞれ良いもの、良いところがたくさんありましたが、飛び抜けて完成度の高いものに遭遇しなかったなぁというのが正直な感想です。
私も含め作品づくりに関しては、「自分の命削ってるわ」と思えるところまで作品を追い込んでいかないと、本当にいいものはできないと思います。
皆さんの作品を否定するものでは決してありません。どんどんつくって多くの人にみてもらい、良いところ、悪いところをしっかり受けとめ、良いところを伸ばし、悪いところを工夫し改善することが、明日に繋がる一歩だと思います。
来年も引き続き、この審査会に参加させていただき、たくさんの方々ともお会いしたいと思っています。皆さんが考えていること、トライしていること、壁にぶつかっていることなどをディスカッションできる場を設けてもらい、おもしろいものをつくっていければ最高だと思います。
皆さんには、つくるものの基準をもっともっと高いところにもち、皆を楽しませる作品をつくっていただければ幸いです。
相良みどり
(NeoM事務局)
<NeoM>第1期の締めくくりとして、手塚眞監督に見いだされて監督デビューを飾った「妻と夫、夫と現金」の野田美弘さん、そしてこの度シネフィルイマジカで放送されることになった「頭上家族チャビリアーノ」の高山達夫さん、キムラヒデキさん、久保コレオさん、「愛の情」の青松タクマさん、「恐竜日和」の恐竜制作さん、配信から1年と満たない間でこれだけの成果があったことはスタッフとしてうれしい限りです。
<NeoM>に寄せられた200本近い作品を見てきて思うことは、完璧な作品はないということ。劇場公開されている映画であっても、テレビ番組であっても、「傑作だ!」「いや駄作だ!」と賛否両論みだれとぶ。これは数字で換算できないものを作っている人の宿命です。だから面白い。
そう、面白いんです、自分の知らないどこか遠くの人が自分の作品を見て何かを感じること。それがどういう感情であったとしても。
<NeoM>という場は発信するということにとても敷居の低い場所です。応募さえすれば、審査なしで配信される。多くの人が見ることができる。そして、見た人の感想を聞くには、ブログというこれまた敷居の低い意見交換の場が<NeoM>には用意されています。つくる楽しみに比べると、人の意見を聞くのはすごく怖いこと。でも、世の中の映画監督、映像作家といわれている人々は彼らなりの方法で、この「人の意見」の活用方法をよく知っています。
1本作品を作ればもう映画監督です。映像作家です。次は映画監督、映像作家でありつづけるためのアクションをおこしてみてください。
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