
映像と音が合わされば面白いし、曲のメッセージももっと広がると思うんですよ。そのいい例が、今オレにとって一番熱いのが、イモータルテクニック。彼はニューヨーク人で黒人とのハーフかなんだかで、クリティカルで……言っていることは、世界情勢とかを語っていて、超新しいとかではないのだけど、超格好いい。言動も、インタビューとかも。YouTubeとかにあがっているのは、彼の曲に他人が勝手に映像をつけてアップしているもの。歌詞をつけたりとかして。
彼がいわゆる世界情勢とかについて語っているものに、ミュージックビデオみたいに、普通のニュースの映像とかをコラージュして、合わせているものなどもあるんですけど。なんか普段見ているニュースの映像とかでも、すごいインパクトのある音楽と一緒に見てみると、ぜんぜん違って見えるんですよ。普段テレビとかで、見ている映像とかでも。


彼の例はすごい極端ですけど、革命とか、テロとかについていろいろなことについてうたっているんだけど。だけど、なんかネットの力っていうのはこういうことなのかな?って思うんですけど。ニュース映像とか勝手に使っているじゃないですか、映像とか音楽とか。これとかテレビとか流せないでしょう?でも、誰かが作って、それで流している。それをまた、多くの人が見ている。
本当に極端な例だとは思うんだけど、それって、裏を返せば、普段何気にニュースで見せられてる映像がいかにすでに暴力であるかと言うことだと思う。 でも、サントラがつくことによって、なんか全体的に見えてくるものもあると思う。だからトピックがこういった政治的なものではなくても、やっぱ映像ってのはそれだけパワフルだと思うんですよ。
こういう場だから、言うのもなんですが、著作権だとか、サンプリングだとか、コピーライトだとかいろいろなルールがあると思うんですけど、本当は何でも何がでてきてもおかしくないような状況だからこそ、逆にネットの無法地帯で中でも面白いものがでてくるんだなと思いますよ。
要はもう“やった者勝ち”みたいな部分があるし、人が要領を得てしまえば、一切ルールとかもないし、逆に別にお金とか発生しないけど、みんな純粋に作りたくて作っているみたいなそういう、生々しい部分があって欲しいと思います。


テクノロジーに関して言えば、僕も日々、考えているというか、悩んでいるというか。今は実際僕もMP3とかでバンバン音を鳴らしていますけれど、実際やり始めるのは実は遅くて。敬遠していた節もあるんですよ。

プレーヤーも普及してきて、そういう環境が整ってきたっていうのもあって、それで、MP3で音楽を発信する価値を感じたというか実際に早いし。いや、本当にすごいですよね。作った直後に人が何百人とか何千人とかが聞けるとか。本当にアップロードするときとかも緊張しますね。本当に緊張しますよ。「おお、いくぞ!」って。この数分後には誰かが聞いているんだ、って。結構スリル味わえるっていうか。ネットはネットのよさってあると思うんですよ。そこの違いですね。
だから音楽をやる立場としても、もちろんある意味CDとかも売り上げがばーっと下がってきて落ちてきたりして。だから、どうなるかわからないっていう。

だけど、本当に頼れるのは生音なんですよ、ライブなんですよ、ライブでいかにプレゼンテーションをしてそういう生のコンタクトで、音を出せるか? 実際に耳で聞く音楽と、本当に体感する音楽と、違いますから。スピーカーから出ているものと、物理的に違うじゃないですか。ただヘッドフォンで聞いている音と。本当はモノがそうやって消費されていってしまうっていうのもよくないと思うからいろいろ考えるところがあるんですけどね。ただ、今コンピュータそのもの自体から離れたいって思うことも。それを言ったら、元も子もないんですけど。

みんな本当によかったです。まさかこんな展開になるとは(笑)。終始なごやかなムードで行われた審査会でした。